またまた昨年のつづきです…..
東京都内の閑静な住宅街のなかに素敵なご自宅はありました。
30年ほど前に建てられたそうですが、とても魅力的でした。
ご依頼の内容は、10数年使われているル.コルビジェのLC6の
天板をナラの無垢材に変えてほしいというものでした。
オリジナルの天板は、合板で作られていましたのでどうしても経年での
変化は楽しめないようで…..
無垢材への取り替えは、天板を変えるだけなのでそんなに難しいことでは
ないと思われそうですが、なかなか考えさせられるものでした。
LC6は、脚と天板がボルト4本で接合されているのでその位置に
ぴったりと合わさるように加工しなければならないということで
オリジナルの天板をわざわざ送っていただいて新しい天板にボルトの
位置を移さなければなりませんでした。
ボルトも、海外の家具ですのでもしかしてインチサイズなら新しくナットも
作らなければ….などの不安もあり….
天板を送っていただいたおかげで無事取り替えは済みました。
素材が変わるだけで見違える家具に変わったようです。
お客さまは、僕も知ってる本を作られている方で帰り際、「奥さまに差し上げて」
と新刊のお料理の本をいただきました。
とても素敵な暮らしをされていたお客さまに今後ますます新刊が
楽しみになっています。