最近このようなご依頼が増えてきました。
今回は、お客様が長年使ってこられたアンティークのテーブル。
使い込まれたその天板は、とてもいい雰囲気を出していました。
板は割れて隙間が空いているし、角は風化したように削れて丸く
なっていました。
割れた隙間には、過去に何度か修理をした跡もあって
ずっと大切に使われてきたんだなというのがよくわかりました。
ただ修理もむなしく、また隙間ができてしまい….。
ってことで、脚は残して天板を新しいのにしたいということで
ご依頼を受けました。
写真上が今までのアンティークのテーブルで、
写真下があたらしくなったテーブル。チークのオイル仕上げで
素材の色をそのまま生かしてみました。
今回のテーブルのリメイクで思った事は、おそらくこのテーブルを
作った人はフランス人で、たぶんいまはこの世にはいないでしょう。
その作った人が生きていたらとても喜んでいるでしょう。
いまもそのテーブルは大切に使われていて、しかも日本人が使っている
なんてびっくり…。
その日本人も、痛んだ天板を直したことでまた使い続けることでしょう。
このテーブルは、また何十年と使い続けられるんだろうと思うと
僕もちょっとうれしくなりました。